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子供のひざの痛みは、なぜ?

【オスグッドシュラッター(オスグッド病)】

10歳~16歳ぐらいのスポーツをやっている

女子よりも男子に多く、

発育期のスポーツ障害として

代表的な疾患です。



この年齢の子供達の骨は、

骨が成長していく【成長軟骨】という部分が

縦方向に伸びていくことで、

身長が伸び、骨格がしっかりしていきます。


成長軟骨の成長はとても活発で、

柔軟性があり、少し弱い部分でもあります。


その部分に

スポーツ動作や運動負荷で、

ふとももの前の大腿四頭筋という筋肉が

収縮し、その筋肉から続いている膝蓋靱帯が

脛骨粗面という部分についていて、

その部分の成長軟骨が引っぱられ

損傷をうけます。


さらに、

その動作や負荷が繰り返されることにより、

成長軟骨部に亀裂が生じ、

一部分が剥がされることにより、

骨が出っ張ったような変形を残したり、

骨が完全に離れてしまうことも

少なくありません。


※ 上の図の上段は、通常のひざです。

下段がオスグッドのひざです。

左から右にいくにつれ成長しています。



そういった状態に加え、

一つは、

急激に数ヶ月で何㎝も身長が伸びる子は、

骨の成長スピードに

筋肉や腱の発育が追いついていかない、

その結果として、

柔軟性が低下するもの。


もう一つは、

チームのレギュラーメンバー、中心選手として、

運動メニューの強度や量が多くなり。

使い過ぎることによって、

負担がかかりすぎているもの。


こういった状態が重なると、




最初の症状は、

ぶつけたり、捻ったりしたわけではないし、

常に痛いわけではないけど、

運動後に少し痛いような違和感がある。

脛骨粗面のあたりに、

少し熱をもってたり、腫れぼったかったり、

これらの症状には個人差がみられますが、

押したときの痛みは

比較的、強いことが多い。



症状が進行してくると、

運動時に強い痛みが出てくる、

日常生活動作時にも、

痛みがでることが増える。



症状が最終段階になってくると、

脛骨粗面の腫れや熱っぽさが、

慢性的になってきて、

脛骨粗面の部分が出っ張ってきて、

変形が進行する。


押したときの痛みは強く、

日常生活動作でも常に痛くなり、

慢性化し、なかなか治らなくなります。


2016.08.27更新

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